こんにちは!ゆうた先生(@yutasensei_edu)です!
今回は、「レジリエンス」についてお話ししていきます!
「レジリエンス」って?
1 「レジリエンス」って?
まずは、「レジリエンス」とはどんなものか、簡単に説明していきます!
「レジリエンス」とは、
一言で言うと、
「しなやかな心」
のことです。
しなやかな心?強い心とは違うの?
強い心は「折れにくい心」に対し、レジリエンスはヤナギのように、折れ曲がっても立ち直る心のイメージです。
心理学や精神医学の分野では、
- 「心の回復力」
- 「逆境や挫折から立ち直る力」
として「レジリエンス」という言葉が使われています。
2 「自尊心」とは違うの?
似た意味で自尊心とか自己肯定感とかあるけど、それとはまた違うの?
自尊心や自己肯定感は、基本的には何か成功したときに育つものですね。
それに対し、「レジリエンス」は成功したときにも育ちますし、失敗したときにも育ちます。
それで、
「立ち直る力」「回復する力」ということです。
「レジリエンス」「自尊心(自己肯定感)」「ソーシャルスキル」の3つが育つと、子どもの社会性が育っていくと言われています。
例えば、自分を認め、なにか失敗しても立ち直り、人に頼ることができる、ということですね。
3 「レジリエンス」が育つことのメリットって?
続いて、「レジリエンス」が育つことのメリットについてお話していきます。
「レジリエンス」が育つのは良いこと、と言うのはお分かりいただけたかと思いますが、具体的にはどのように良いのでしょう。
- 何事にもチャレンジする心をもつことができる
- ポジティブにものごとを考えることができる
- 感情をうまく調整することができる
- 二次障害を防ぐ力となる
ほかにも挙げればたくさん出てきそうですね。
これを見ると、「レジリエンス」ってとっても大切だなと改めて思います。
上の3つはなんとなくイメージできると思います。
最後の「二次障害を防ぐ力となる」について説明していきますね。
普段の生活で、障害ゆえに失敗してしまうことやうまくいかないことは多々あると思います。
そこで「レジリエンス」が育っていれば、失敗から立ち直り、周囲の人の助けを得ながら乗り越えていくことができます。
逆に「レジリエンス」が育っていないと心が折れ、立ち直ることができず、その結果二次障害を引き起こしかねない、ということです。
「レジリエンス」育っていくのは大事ね!
4 どうしたら「レジリエンス」が育つの?
それでは、どうしたらこの「レジリエンス」が育つのでしょうか?
「レジリエンス」はすぐに育つものではありません。
時間をかけてゆっくり育てていくことが必要です。
(1) 4つのステップでレジリエンスを育てよう
「レジリエンス」を育てるにはステップがあります!一緒に見ていきましょう!
- 生活習慣を整える
- 人を頼って成功する
- 役割をもつ、自分で選択する
- 気持ちを切り替える
この4つになります。
順に説明していきます!
① 生活習慣を整える
まずは、生活習慣を整えていきましょう。
十分な栄養と睡眠が大切です。
勉強でもなんでもそうですが、基本的な生活が整っていると成長が見られます。
反対に、いくら取り組んでも生活習慣が整っていないと、成果が見られないことが多いです。
でも、生活習慣を整えるのってとっても大変ですよね、、
焦らずにできるところから取り組んでいきましょう!
視覚的にスケジュールを示したり、一日の予定を一緒に確認したり、次することを一緒に取り組んだりと、まずは小さくできるところからはじめてみるのがいいでしょう。
少しずつ夜ご飯の時間、お風呂の時間、布団に入る時間が決まってくると、生活リズムが整ってきます。
無理せずやっていきましょう!
ただ、障害のある子は学校ではとても頑張っています。
お家では安心、リラックスして過ごすことのできる場であることも大切です。
色々とやることがあって大変かもしれませんが、先程も言ったように、無理せず取り組むことが大切です。
② 人を頼って成功する
発達障害の子は特に他の子と比べてしまう傾向にあります。
「自分はこんなこともできない」、と思ってしまいがちです。
難しいことは人に頼っていいんだ。と思えること、
人と一緒に取り組んだら成功した、という経験をすること、
困ったことがあれば話して伝える習慣を作っていくことが大切ですね。
はじめは子どもから言うことは難しいと思います。
まずは大人から積極的に声をかけ、困っていることや悩みを引き出しましょう。
例えば、「ボタンとめがうまくできない」など、簡単な困りごとから頼れる習慣が身につくと良いですね。
「自分で取り組む」ことと「頼ること」のあんばいが難しいですが、はじめは「頼って成功」を考えていくことがいいと思います。
そうしていくと、失敗体験よりも、成功体験を増やすことができます。これも、大切なことですね!
少人数のグループで一緒に活動することも、協力できる良い場となるでしょう。
時々土日など、お休みの日に何人かのグループでアウトドアなど、出かけてみるのもいいですね!
③ 役割をもつ、自分で選択する
ステップ3は、役割を通して自分の価値を見出したり、自分で選択、決定することです。
人は誰かのために何かをすることで、自己有用感が高まります。
自分を認めることや、人のために行動して成功する経験は、何事にもチャレンジできる心を育てます。
また、自分で何かを決定することで、自分というものの形がはっきりしていきます。
自分で選択すると、責任感も芽生えますね。
ここで注意することは、価値の等しい選択肢や、無理のない選択肢で選択、決定をしていくようにする、ということです。
これも、継続して取り組むことが大切ですので、できるだけ簡単かつずっと続けられる内容で取り組んでいきましょう。
例えば、「今日の服はどっちにする?」「今日のお菓子はどっちにする?」「ご飯はどっちがいい?」など簡単なものからやっていきましょう!
④ 気持ちを切り替える
ステップ4は、「気持ちを切り替える」です。
発達障害や自閉症の子は、気持ちを切り替えることが難しいことが多いです。
気持ちを切り替えるってとっても難しいですよね。
うまくいかなくてイライラ、不安感でモヤモヤが続くのは、子どもにとっても一緒にいる大人にとっても辛い時間です。
深呼吸をしたり、自分の好きな活動を間に挟んだり、体を動かしてリフレッシュしたりして、気持ちを切り替えることを学んでいくことが大切です。
子どもによっては、背筋を少し伸ばすだけでも気持ちが切り替わることがありますね。
最初は一人ではもちろん難しいと思います。
大人が寄り添いながら一緒に取り組んでいくことで、少しずつ気持ちの切り替えができるようになってきます。
だんだんできるようになってきたら、大人のサポートを少しずつフェードアウトしていきましょう!
5 この記事のまとめ
この記事のまとめです!
今回は「レジリエンス」について簡単に解説しました!
- しなやかな心
- 心の回復力
- 逆境や挫折から立ち直る力
- 何事にもチャレンジする心をもつことができる
- ポジティブにものごとを考えることができる
- 感情をうまく調整することができる
- 二次障害を防ぐ力となる
- 生活習慣を整える
- 人を頼って成功する
- 役割をもつ、自分で選択する
- 気持ちを切り替える
6 おわりに
「レジリエンス」を育てることはとっても大切ですし、子どもの頃に身につけられるとその後の成長過程で大きく力になってくれます。
ゆっくりじっくり、焦らず簡単なところから、ぜひ取り組んでみてください!
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
次の記事もお楽しみに!
最後に、障害のことや子育てのことなど、何かお悩みのことがあれば、ぜひお気軽にご連絡ください!
話すだけでも気持ちが楽になることもありますので♪
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