こんにちは!ゆうた先生(@yutasensei_edu)です!
今回は、「特別支援学校」ってなに?
どんな子が通うの?
ということについてお話していきます!
1 「特別支援学校」の種類
- 知的障害
- 聴覚障害
- 視覚障害
- 肢体不自由
- 病弱
特別支援学校の種類は5つあります。
知的障害だけの学校もあれば、知的障害と肢体不自由が一緒にある併置校というものもあります。
その組み合わせは、その地域によって様々です。
また、幼稚部、小学部、中学部、高等部が存在します。
一番多いのは、小、中、高の3学部が一つの学校の中にあるものですね。
幼稚部は大学の付属の特別支援学校に多い印象です。
地域によっては、高等部だけの、「高等特別支援学校」もあったりします。
「高等特別支援学校」は、入試もしっかりと行う、ある程度知的障害の程度が軽い子が受験をするイメージです。
2 どんな子が通うの?
それでは、特別支援学校に行く子はどのような子でしょうか?
学校教育法という法律(学校教育法施行令第22条の3)で決められています。
簡単に解説していきます!
(1)視覚障害
両目の視力がだいたい0.3より悪い子、または目の神経に障害があって、日常生活にを送る上で支障がでてしまう子
メガネやコンタクトなどをしても良く見えるようにならない子
(2)聴覚障害
両耳の聞こえがだいたい60デシベル以上の子の中で、補聴器などを使っても日常会話をすることが難しい子
※60デシベル以上=普通の会話、デパートの店内など
(3)知的障害
他の人との意思疎通が難しく、日常生活を送る上で支援が必要な子(だいたいIQ70以下)
そこまでではないけれど、社会生活の適応が難しい子
(4)肢体不自由
靴型の補装具や車椅子などの使用が必要な子
筆記など日常生活で使う基本的な動きが難しい子
常に医療と連携していく必要のある子
(5)病弱
慢性的な呼吸器疾患や、腎臓疾患、神経疾患、ガンなどの状態が継続している子で、医療や生活の規制が必要な子
体が弱く、生活の規制が必要な子
なんとなくイメージがわきましたか?
かなりざっくりですが、だいたいはこんなイメージで良いかと思います。
また、障害は一つとは限りません。
ヘレン・ケラーは「視覚障害」と「聴覚障害」の2つの障害をもつ人でしたね。
それと同じで、
「肢体不自由」と「知的障害」
「聴覚障害」と「知的障害」
「視覚障害」と「知的障害」
「肢体不自由」と「視覚障害」など
様々な組み合わせがあります。
2つ以上の障害を併せもつことを「重複」といいます。
そういう場合、障害の程度がより重い方の特別支援学校に通うことが多いです。
また、
「知的障害」だけ、
「視覚障害」だけ
のような1つの障害をもつことを「単一」といいます。
※福祉の世界では、「肢体不自由」と「程度の重い知的障害」の重複の子を「重症心身障害児」ということもあります。
3 「発達障害」の子は特別支援学校に行かないの?
ここで、
「あれ?ADHDの子は?自閉症の子は?」
となった方がいるかもしれません。
そうです。
日本では、特別支援学校には「発達障害」(ADHDや自閉症)の子の学校は設けられていません。
通常学校に在籍し、特別支援学級や通級といった形であれば、自閉症の子や言語障害の子が対象に入ってきます。
特別支援学級や通級指導教室については、また別の記事で詳しくお話ししますね。
因みに「知的障害」(IQだいたい70以下)があって自閉症やADHDもあるという子もいます。そういう子は特別支援学校へ入学する子が多いです。
4 どういう流れで「特別支援学校」に行くことになるの?
「認定特別支援学校就学者」というものがあります。
これは、
就学予定者(全ての小1、中1入学者)のうち、特別支援学校に就学する基準にあてはまる子で、特別支援学校に行った方が良いと判断された子が「認定特別支援学校就学者」として、特別支援学校に行くことができる、
という制度です。
以前は、
特別支援学校に就学する基準の子は、基本的にはみんな特別支援学校へ行き、通常の小、中学校での教育でも大丈夫だと判断された子どもは「認定就学者」として通常の小、中学校に入学できる、
というものでした。
インクルーシブの流れで障害のある、ないにかかわらず一緒に学ぶという意識が世界的に強くなったことの表れですね。
「認定特別支援学校就学者」についても、詳しくはまた別の記事でお話ししていきます!
大まかな流れとしては、
- 就学時健康診断を受ける(お医者さんから障害のあるない、程度について聞く)
- 市役所に就学相談を申し込んで相談する(希望者)
- 学校説明会に参加する
こんな感じです。
子ども本人の気持ちやお母さん、お父さんの気持ちも踏まえて、最終的には教育委員会がどこの学校に行くか決定します。
ざっとですが、このような流れで子供が通う学校が決まっていきます。
早い段階で障害があることがわかり、児童発達支援センター(障害の子対象の保育園のようなもの)などに通うとかなり手厚いサポートが受けられ、1人で悩まなくて良くなりますので、1人で悩んでいる方はお近くの児童発達支援センターに連絡してみてください!
5 まとめ
この記事のまとめです!
○特別支援学校の種類5つ
- 視覚障害特別支援学校
- 聴覚障害特別支援学校
- 知的障害特別支援学校
- 肢体不自由特別支援学校
- 病弱特別支援学校
○発達障害の子が通う学校
自閉症やADHDの子は、知的に大きな遅れがない限り通常学校に在籍します。
特別支援学級に時間で行く子もいます。
○どの学校に通うか
特別支援学校に通うのか、通常の学校に通うのかは最終的には教育委員会が決定します。
ただ、その前に、健康診断や就学相談など本人と保護者の気持ちを伝える場があるので、その際にどうしたいか伝えましょう。
それらの意見を総合して教育委員会でどの学校にするか決めていきます。
6 おわりに
今回は、特別支援学校について中心にお話ししました。
ただ、就学についての流れや、特別支援学級、通級指導教室、認定特別支援学校就学者など、触れておきたいいことがたくさんありますので、今後一つずつピックアップして、できる限りわかりやすくお話ししていければと思います。
少しでも参考になれば幸いです!
それではまた次回の記事でお会いしましょう!
次の記事もお楽しみに!
最後に、障害のことや子育てのことなど、何かお悩みのことがあれば、ぜひお気軽にご連絡ください!
話すだけでも気持ちが楽になることもありますので♪
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