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ゆうた先生
元特別支援学校教諭
東京学芸大学大学院教育学研究科特別支援教育専攻修了
特別支援教育について学ぶこと11年
◉特別支援教育、障害福祉
◉障害のある子やグレーゾーンの子の指導・支援方法
◉全ての人の学びになること
について発信しています。
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「児童発達支援」ってなに?

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ゆうた先生

こんにちは!ゆうた先生(@yutasensei_edu)です!

ゆうた先生

今回は、児童発達支援についてお話していきます!

ママ

児童発達支援ってなにかしら?

ゆうた先生

大まかな内容についてお伝えしていきますね!

目次

1「児童発達支援」とは?

①分野はなに?

まずは、「児童発達支援」の分野についてお話していきます。

学校は教育の分野、病院は医療の分野ですよね。

そうした大きなくくりでいうと、「児童発達支援」は「福祉」の分野に入ります。

また、「福祉」の分野の中も、介護など細かく分かれています。

「児童発達支援」は、障害のある子に対するサービスの分野になります。

適用されてくる法律は「障害者総合支援法」と「児童福祉法」になります。

②対象はだれ?

児童発達支援の対象は、0~6歳までの、障害のある未就学児になります。

「児童」という言葉が入っているので、小学生も対象かなと思う方もいるかもしれませんね。

小、中、高の年齢の子ども達が利用する場は、「放課後等デイサービス」になります。

「放課後等デイサービス」も、「児童発達支援」と同じく、障害のある子が対象となります。

ママ

特別支援学校へ通っていないと利用できないのかしら?

ゆうた先生

特別支援学校へ通っていないくても、障害という診断があれば利用することができます。

③児童発達支援の目的は?

ゆうた先生

次に、児童発達支援の目的についてお話します。

厚生労働省(障害児支援施策)では、児童発達支援について、ガイドラインが出されています。

「児童発達支援ガイドライン」では、児童発達支援の役割についても書かれています。

日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団生活への適応訓練その他の便宜を提供するものである。

通所する子どもの保護者に対し、その意向を受け止め、子どもと保護者の安定した関係に配慮し、児童発達支援
センター等の特性や児童発達支援に携わる職員の専門性を活かして、支援に当たる必要がある。

児童発達支援ガイドライン

つまり、未就学児の子ども達が、普段の生活で必要な動きややり方について学習したり、大人や友達と上手に関わることができるようになったり、集団での活動に参加できたりすること

その支援をすることが、児童発達支援の役割ですね。

また、保護者の方に対する支援も大切になっていきます。

子どもの成長にはより良い家庭環境が不可欠ですね。

2どんな児童発達支援があるの?

ゆうた先生

続いて、どのような児童発達支援があるのか、お話していきます。

児童発達支援には、学校のようにカリキュラムがあるわけではありません。

そのため、地域の実態や事業所の目指すところによって、取り組んでいる内容も大きく異なります。

・保育園のような内容の児童発達支援

・短時間で療育を行う児童発達支援

大きく分けてこの2種類かと思います。

保育園のような内容の児童発達支援は、児童発達支援センターで多いです。

朝から夕方まで施設で過ごし、療育を受けるものです。

それに対し、短時間で療育を行う児童発達支援は午前中2時間の支援、というものが多い印象です。

どちらも、保育園や幼稚園に通いつつ、この日はこの日は児童発達支援へ行くという、並行通園をしている子が多いです。

特別支援学校に就学する予定の子どもは毎日児童発達支援を利用するパターンが多いですね。

場所や事業所によってその特色は様々

地域の特色や実態によって、その取り組みは様々です。

例えば、人口が少なく、農地が多い地域では、農作物を作ったり、食育に力を入れたりしています。

また、運動に力を入れている事業所、ソーシャルスキルに力を入れている事業所、学習に力を入れている事業所など、本当に様々です。

取り組みが様々なだけに、注意することもあります。

療育についての専門性が乏しく、預かり中心となってしまっている児童発達支援

教科的な学習のみに力を入れ、日常生活における指導やコミュニケーションを向上させる支援がなされていない児童発達支援

などの事業所です。

このような事業所を避けることも、子どもにとっては大切です。

それぞれの事業所がどのような取り組みをするのか、しているのかを十分に理解して利用していくことが大切です。

また、送迎の有無も重要なポイントなってきますので、それぞれの事業所で送迎をしているかどうかも、確認することをお勧めします。

3児童発達支援SHIPが目指すもの

ゆうた先生

最後に、私Yuが2023年に開所する予定の児童発達支援SHIPについてお話していきます。最後までお付き合いください♪

私Yuは今現在(2022年度)は特別支援学校の教師をしていますが、色々と思うところがあり、2023年4月から、山梨県で児童発達支援を開所することにしました。

事業所名は「児童発達支援SHIP」です。

今回は、どうして開所に至ったかという経緯のお話ではなく、「児童発達支援SHIP」が、どのような考えのもと、子どもたちの健やかな成長を支援していくのか、というお話をしていきます。

「児童発達支援SHIP」の理念

子どもの健やかな成長を促し、子どもの未来の可能性を広げる

端的に言うと、これに尽きます。

これを、より具体的にしていくと、

  • 子どもたちが、一人でできることを一つひとつ増やしていく
  • 大人や友達などの身近な人とのやり取りの方法、気持ちの伝え方などについて学び、実践していく
  • 精神面だけでなく、身体面での困難(体の使い方、感覚過敏など)も少なくしていく

ということになります。

障害のある子どもたちは、たとえ同じ障害名だったとしても、同じ実態ということはありません。

性格、障害の程度、育ってきた環境、考え方など、様々な要因が複雑に絡まりあってその子がいます。

上で書いたことは、すべての子に当てはまる、大きな内容になっていますが、一人ひとりの困難さは違いますので、支援の方法ももちろんその子にとってのオーダーメイドの支援となります。

特別支援教育に関する深い知識、子どもを理解する力

例えば、自閉スペクトラム症の子で言葉での発信がうまくできない子が2人いたとします。

一人の子は、言葉の理解はある程度できます。言葉での指示もよく理解でき、動くことができます。

一方、もう一人の子は、言葉の理解が難しい代わりに、イラストやジェスチャーでの理解は優れていて、視覚支援をすれば動くことができます。

同じように言葉を発信することに苦手さのある子でも、それぞれの特性や発達段階から、取り組んでいく支援内容は全く異なるものになってきます。

一人ひとりに適した支援を行うには、特別支援教育に対する深い知識や技能、子どもを理解する力、つまり特別支援教育における専門性が求められます。

どうしたら、この子がもっとうまくコミュニケーションをとることができるようになるのか、どうしたらトイレができるようになるのか、どうしたら見通しをもって行動することができるのか、、、

たくさんの「どうしたら?」を、スタッフ全員で考え、子どものより良い成長を考えていけること

これが大切だと思っています。

先ほど専門性が大事という話をしましたが、はじめは専門性がなくてもいいと、私は思っています。

子ども一人ひとりに対し真摯に向き合い、その子のために「常にもっと」をスタッフ全員で考えていくことで、自ずと専門性は高まっていくと思います。

そのような気持ちがあれば、子どもが安心して楽しく、健やかに成長していことを十分に支援していけると考えています。

子どもの成長には、保護者の安心感も重要

子どもが安心して楽しく健やかに成長していくことはもちろん大切ですが、お母さんやお父さんが子どものことについて安心できる、ということもとても大切です。

保護者の方にも、子どもの今の実態や近い将来の姿、大人になった時の姿などについて、そのビジョンを共有していく。

そうすることで、次になにをすべきか、何について考えていく必要があるのかについて見通しをもつことができます。

保護者一人で子どもを育てるのではなく、みんなで子どもをみていくことがとても大切ですよね!

また、障害のある子がいるということを地域の方にも関わりを通して知ってもらうことで、相互的に理解することができます。

SHIPは、そんな子どもと保護者、地域が一体となってそれぞれがそれぞれの立場で成長することができる事業所を築いていきたいと考えています。

4 おわりに

今回は、児童発達支援ってなに?や児童発達支援SHIPが目指すものについてお話しました!

今後は、より具体的にお話をしたり、どうして私が開所をするに至ったかのお話をさせていただいたりしていきます!

お楽しみに!それではまた!

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この記事を書いた人

ゆうた先生のアバター ゆうた先生 元特別支援学校教諭

元県立特別支援学校教員 | 東京学芸大学大学院教育学研究科特別支援教育専攻修了 | 特別支援教育について11年間学び続けている | 障害のある子のお母さん、お父さんの悩みや相談をサポート | 悩みが少しでも減って昨日よりも今日が楽しくなるように心から願っています。

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